2013年1月23日(水)
13春闘 賃上げこそデフレ脱却の道
全労連・春闘共闘 経団連包囲行動
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賃上げでデフレ不況を脱却する春闘にしようと、全労連・国民春闘共闘委員会は22日、春闘闘争宣言行動を展開し、東京都千代田区にある日本経済団体連合会(経団連)を包囲しました。経団連は前日に「経労委報告」を発表し、「ベースアップを実施する余地はない」などとして、賃下げを推進する姿勢を示しています。
主催者あいさつした大黒作治代表幹事(全労連議長)は、景気回復がすすまないのは、この15年間で資本の取り分は163%増加したのに対し、雇用者報酬は88%に減少したことにあると指摘。「13春闘はこの悪循環を断ち切り、デフレ脱却の土台である賃上げ要求の実現にむけて攻勢的なたたかいが必要だ」と強調しました。
決意表明で、日本国家公務員労働組合連合会の岡部勘市書記長は、国家公務員賃金の平均7・8%削減が地方公務員にも強要されているもとで、賃下げ違憲訴訟の勝利に全力をつくすと語りました。
全日本建設交運一般労働組合の藤好重泰委員長は、労働者の収入を保障する制度をつくらない限り、多額の公共投資をしても景気浮揚につながらないとして、公契約法・条例制定にむけてたたかうと表明。ソニーEMCSからの解雇の撤回を求めるJMIU(全日本金属情報機器労組)愛知支部の組合員は、「ソニーを辞めなくてもいいように力を貸してほしい」と訴えました。
この日は、厚生労働省前行動やデモ行進も行われ、のべ1100人が参加しました。