2013年1月10日(木)
安倍政権と正面から対決
“国民の利益守る”と穀田氏
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は9日、国会内で記者会見し、通常国会で安倍自公政権にのぞむ基本姿勢について問われ、「国政のあらゆる問題で国民の利益にたって、安倍政権の危険な動きに正面から対決する野党としての仕事を果たしていきたい」と表明しました。
穀田氏は「安倍自公政権は衆院で3分の2を超える議席を獲得しているが、『虚構の多数』にすぎない」と強調。4割台の得票でも8割の議席を得る小選挙区制によるゆがみなどをあげ、「自民党は(民意と議席とのかい離という)現実を自覚した行動をとるべきだ」と述べました。
さらに、「構造改革」路線を進めた経済財政諮問会議が復活し、消費税増税と暮らしの切り捨て、憲法改定の国会発議要件を緩和することなど9条改憲を狙う動きにふれ、「危険な動きに国会論戦で対峙(たいじ)し、国民的な運動も大きく巻き起こしていきたい」と述べました。
国会内での野党共闘について問われた穀田氏は、「国会内における民主的運営や国民の要求実現を目指す共同は一致する点ですすめていきたい」と述べました。そのうえで、安倍政権へのスタンスは野党間で大きな違いがあっても、重点的な問題では背景にある世論を各党とも無視できないと指摘。「原発ゼロ」を求める世論が政治を動かしている状況などをあげ、「国政上の大きな焦点では、国民の世論を背景に議論を進めていきたい」と述べました。