2013年1月8日(火)
福島2号機 使える温度計41台中12
圧力容器監視 新たに2台故障
東京電力は7日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の1〜3号機の原子炉圧力容器、格納容器に設置されている温度計の信頼性を評価した結果、2号機圧力容器の温度の監視に使用できる温度計2台が新たに故障したと発表しました。2号機では、事故後、温度計の故障が相次いでおり、もともと41台あった圧力容器の温度計で、現在も監視に使用できる温度計は12台だけになりました。
新たに故障と評価されたのは、圧力容器を支える支持スカートと呼ばれる部分の上部にある2台。直流抵抗値を測定したところ、基準値を超えたため、故障と判断したといいます。
政府、東電は2011年12月に、事故で燃料が溶け落ちた1〜3号機の圧力容器底部の温度が100度以下となったことを根拠に「冷温停止状態」になったとして、「事故の収束」を宣言しました。しかし2号機では、故障が相次いだため、圧力容器の底部の温度を監視するのは、設置した代替温度計を加えても現在2台しかありません。
7日の定例会見では、1、3号機と比べて監視に使える温度計の数が極端に少なくなっており、信頼性に問題があるのではないかと懸念の声が上がりました。