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2013年1月7日(月)

きょうの潮流

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 正月は「1月」の別名です。本来は1月31日までですが、実感からすれば、概ね7日までとされる「松の内」が区切りでしょう。とはいえ、「正月気分」はなかなか抜けません。正月太りで、体重計に乗るのが怖い人も、少なくないのでは▼ただ、人類を覆う現状は深刻です。世界人口約70億人中、肥満人口は20億人に達したとの統計もあります。しかも、日本ではBMI(肥満度)25が基準ですが、国際的な基準は30です▼筆者は仕事柄、多くの国や地域を見て回りました。先進国だけでなく、発展途上国の貧しい地域でも驚くような体型の人を多く目にします▼抜きん出ているのはやはり米国です。OECD(経済協力開発機構)の統計によれば肥満率は人口の36%。その米国の、高カロリーで肉中心、ファストフード依存の食生活が輸出されたことが肥満増大の要因です▼そのなかにあって、日本は例外的な存在です。肥満率はOECD加盟国中、もっとも低い3・5%。米国流の食生活に侵食されつつも、米や野菜、魚を中心とする伝統的な食文化がある程度、維持されているからです。「ダイエット食」として注目は高まっており、農林水産省は、日本食の世界遺産化をめざしています▼その取り組みを成功させたいのなら、日本食を支える日本の農業を壊滅状態にするTPP(環太平洋連携協定)への参加はやめるべきでしょう。みずから伝統的な食生活を壊すのは、肥満からの抜け道を求める世界への背信行為でもあります。


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