2013年1月6日(日)
仮設の魚市場 石巻に初競り響く
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宮城県石巻市魚町の石巻魚市場の初競りが5日早朝におこなわれ、仮設の市場に威勢のよい競り人の声が響きました。
この日、扱われたのはカレイやハモ、アワビ、ナマコ、アサリなどです。競り人の呼び声に、仲買人らが次々に手をあげ競り落としていきます。
息子と孫と3代で来ていた丸鮮魚問屋のおかみさんは、「仕事をしていないと気がめいる」と震災後の2011年7月から仮の事務所で再開しました。「一人やり始めたら、だんだん増えてきて、いくらか希望が見えてきた。去年より状況はいいと思いますよ。岸壁が復旧すれば市場の復興がもっと進むんでしょうけど」と笑顔で語りました。
同市場の本格再建は今年、着工予定です。
初競りに先立つ式典では同市場の須能(すのう)邦雄社長が「昨年は水揚げを5割まで回復することができた。震災から3年目、巳(み)年の今年を飛躍への脱皮の年にしたい」と話しました。亀山紘市長は「行政と市場とが一丸となって取り組んでいく」と決意を述べました。
日本共産党の三浦一敏県議が出席し「水産業の復活が石巻の復興の要です。みなさんと一緒に県議会で頑張ります」とあいさつしました。