2013年1月6日(日)
「安倍談話」構想に反発
韓国各紙 “極右的な歴史観”警戒
安倍晋三首相が昨年末、産経新聞のインタビュー記事で、侵略戦争と植民地支配に対する日本政府の謝罪を見直す考えを示唆したことについて、韓国各紙は元日付で大きく報じました。
東亜日報は「歴史に関する周辺国の批判を正面突破しようという安倍『脱亜』構想」と指摘。「軍事大国化のための制度整備を急ぐ方針で、東アジアの緊張が新年早々から高まる見通しだ」と懸念しています。
朝鮮日報は「安倍首相は戦犯の存在自体を否定する極右的な歴史観を持っており、安倍談話は事実上、村山談話を否定する内容を盛り込む見通しだ」と伝えました。
ソウル新聞は「安倍首相が新しい談話を発表するとすれば、村山談話と河野談話を無力化する可能性を排除できない」と指摘。「韓国と中国など周辺国の強い反発が予想される」と報じました。
韓国日報は「右翼の歴史認識に基づいた新しい談話を発表すると述べ、波紋を広げている」と報道。「経済に力を集中させるために右翼の本性を隠してきたことに対する党内の不満勢力を意識した」との見方を紹介しました。