2012年12月29日(土)
原発推進の安倍政権に抗議
官邸前行動
ゼロが民意
首都圏反原発連合(反原連)は28日、再稼働や新増設の容認など原発を推進する安倍晋三新政権への最初の抗議行動を首相官邸前と国会・霞が関一帯で行いました。今年最後となる行動です。8千人の参加者(主催者発表)は、冷たい雨のなか、「原発即時ゼロに」の声を安倍首相に突きつけました。
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この日は、「いい気になるな自民党 原発推進を反省せよ」のプラカードも登場。寒さに足踏みし、手に息を吹きかけながら「再稼働反対」などと声を限りにコールしました。
反原連のミサオ・レッドウルフさんは「(安倍首相)官邸へようこそ。再稼働させる気満々でいると思うが、私たちも迎え撃つ。私たちの声を聞け」と訴えました。
「新政権に物申したくて初参加した」というのは、横浜市の男性(42)。「日本中に活断層があるとほぼ確実になってるのに、それでも原発をあきらめない自民党は許せない。大みそかや元旦にも(抗議行動を)やりたい気持ちです」といいます。
仕事帰りに毎週参加している東京都江戸川区の女性(47)は「選挙後は無力さを感じていたが、行動をやめてしまっては、原発推進勢力の思うつぼです。負けずに立ち上がっていかなければいけない」と話しました。
初参加という埼玉県の高校2年の女子生徒は「ツイッターで見てずっときたかった。地震大国なのに、なぜ原発を止めないのか」。
昨年11月に福島市から東京都町田市に避難してきた男性(71)は、夫婦で参加。「今でも福島から16万人が避難しているというのに、なんで安倍内閣は再稼働とか新増設とかいえるのか。ここで原発ゼロをいい続けます」
「反原発」とのメッセージボードを首から下げていた東京都杉並区の会社員、男性(61)。福島に住む兄の孫に甲状腺異常がみつかったといいます。「前よりも強い意思をもって原発をなくすために、がんばりたい」と話しました。
日本共産党の志位和夫委員長と笠井亮衆院議員も参加しました。
反原連は「2013年も金曜日は抗議の日!」とし、最初の抗議行動は1月11日に行います。