2012年12月27日(木)
大いに論戦、共同ひろげる
安倍氏首相選出 志位委員長が会見
日本共産党の志位和夫委員長は26日、国会内で記者会見し、自民党の安倍晋三総裁が首相に選出されたことについて聞かれ、「消費税増税でも、改憲の問題でも、国民多数の声を代弁して、新しい国会で大いに論戦し、国民的共同を広げていきたい」と表明しました。
志位氏は、自公民3党を中心にした「増税連合」と、自公と維新、みんななどの各党による「改憲連合」がつくられつつあるなかで、「国民の利益、平和や民主主義を守って野党としての仕事をしっかり果たせるのは日本共産党という対決の構図がはっきりしてきた。正面から対決していく」と語りました。
志位氏は、安倍内閣の顔ぶれは、「憲法改定が現実の日程に上ってくる危険性をもった布陣」だと強調。「憲法9条を生かした自主・自立の平和外交で、世界とアジアの平和に貢献する日本をつくる外交ビジョンを示しつつ、憲法擁護の揺るがない国民的多数派をつくっていくために頑張りたい」と述べました。
また、「無制限の金融緩和」と「大型公共事業のバラマキ」という安倍政権の経済政策について、「すでに破綻したメニューだ。表面的な数値だけ改善させても、消費税増税を行えば国民の暮らし、経済、財政が破局に陥る」と批判。「たたかいはこれからです。国民的運動と、つぎの参院選挙での審判で増税を食い止めるために頑張りたい」と決意を語りました。