2012年12月27日(木)
共産党議員団総会 志位委員長があいさつ
国民多数の声を代弁し安倍自公政権と正面から対決
総選挙を受けた特別国会が26日開かれ、衆参両院の本会議で、自民党の安倍晋三総裁が首相に指名されました。小選挙区制が作り出した「虚構の多数」のもとで、2009年の総選挙から3年3カ月で自公政権が復活。安倍氏は5年3カ月ぶりの首相就任となります。日本共産党は国会議員団総会を開き、志位和夫委員長が、国民多数の声を代弁して安倍自公政権と正面から対決していくと表明しました。 (詳 報)
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特別国会開会 自民・安倍氏を首相に選出
党議員団総会であいさつした志位委員長は、安倍・自公政権に立ち向かう基本姿勢を表明しました。
志位氏は「国会の構成と国民の民意がこんなにかけ離れているときはない」とのべ、自公の325議席は民主党政権の失政への怒りの結果であり、小選挙区制がつくり出した「虚構の多数」だと強調。その上で三つの基本姿勢を述べました。
第一は、「アメリカいいなり」「財界中心」の政治のゆがみが、自公政治のもとでむき出しになりつつあるもとで、これと対決して奮闘することです。自民・安倍総裁が首相指名を待たずに米大統領との電話会談や日本経団連代表との懇談を行い、無制限の金融緩和、大型公共事業ばらまき、憲法改定、原発推進などを打ち出して、破綻した古い政治のゆがみをむき出しにしつつあると指摘。党の「改革ビジョン」を掲げて正面から対決する決意を表明しました。
第二は、どの分野でも「たたかいはこれから」だということです。消費税増税、環太平洋連携協定(TPP)推進、原発推進路線が国民との激しい矛盾を広げざるをえないことを具体的に示し、「安倍・自公政権に解決策はない」と述べ、各分野の国民的運動を発展させる一翼を担って頑張ろうと訴えました。
第三は、新しい国会の政党配置における日本共産党の位置です。消費税では自公民が「増税連合」をつくり、憲法改定では自公と維新の会、みんなの党が「改憲連合」をつくりだそうとしていると指摘。これらと正面から対決する日本共産党への期待の広がりにふれ、「国民多数の声を堂々と代弁して頑張り抜こう」と呼びかけました。
最後に志位氏は、参院選に向けて国民との「結びつき」を生かし、広げることの重要性に言及。党員を増やし、「しんぶん赤旗」を中心に活動するとともに、「結びつき」をさらに広い視野で豊かにとらえて生かした活動を発展させること、有権者の変化にかみあって新しい「結びつき」を広げていくために、開拓と挑戦をはかりたいとのべ、参院選勝利への道を切り開こうと力を込めました。