2012年12月26日(水)
未来 混乱 役員人事
小沢共同代表案の動議、嘉田氏が拒否
日本未来の党は24日、都内で両院議員総会を開き党の主要役員人事を協議しましたが、嘉田由紀子代表と旧「国民の生活が第一」出身議員が対立。人事決定が見送られるなど、党内は混乱を極めています。
総会で嘉田代表は、社民党を離党した阿部知子氏を共同代表に据える人事案を提案しましたが、小沢一郎元民主党代表に近い「国民の生活が第一」出身議員らが反発し、嘉田代表提出の人事案を了承しないとする動議と小沢氏に共同代表就任を要請する動議を提案し可決。このため、人事の決定は見送られました。
嘉田代表は同日、談話を発表。動議は「当事者の小沢一郎議員が欠席するなかで強行に採決されたもので、このような非民主的な意思決定を代表として受け入れることはできません」などと拒否する姿勢を表明しました。
嘉田代表は、引き続き自身の人事案への合意を得るべく努力するとしていますが、動議の提出・可決を阻止できなかったことで、党内の多数を掌握できていない実態があらわになりました。
一方、総会を欠席した小沢氏本人は依然、共同代表就任要請への態度も嘉田代表の人事案に対する評価も明らかにしていません。嘉田代表が人事案を撤回せず、幹事長を含む党役員人事が決まらないままのこう着状態が続けば、党の分裂や嘉田代表に対する辞任要求などへと事態が発展する可能性もあります。