2012年12月23日(日)
総選挙後初の官邸前行動
初参加者の思い聞くと…
自分も動こうと 経済に不安も 選挙結果に危機感
総選挙後、最初の金曜日となった21日、「原発いらない」との声が響き渡った首相官邸前行動で、初めて参加した人たちに話を聞きました。「選挙結果に危機感を覚えて参加した」と語る人、「原発は止めたいが経済は大丈夫なのか」と模索する人など、さまざまな人の姿がありました。
東京・八王子市の男性(39)
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原発にはずっと反対でした。でも自分が活動してもどうにもならないと思っていて、今まで官邸前行動には参加しませんでした。
選挙で原発推進の党が議席をたくさんとって、何でそうなるのか分からなかったし、ショックで、今まで自分が積極的に動いてこなかったのを反省しました。何でもいいから、ちょっとずつ何かしなきゃと思って参加しました。
自分のやるべきことを探している最中だけど、ここに来ることでなにか見えるんじゃないかなと思っています。社会を見つめて、自分のできることをやっていきたい。
東京・東久留米市 学生
たまたま近くで用事があったので、どんな感じなのかなと思って来てみました。
大震災で事故が起きて、原発はいらないんじゃないかと思った。安全管理ができていないものがなぜ堂々と建てられているのか疑問で。ただ、原発をすぐになくして大丈夫なのかなという不安もあります。資源がない国だし。再稼働はいやだけど電気料金や経済に影響するのも困る…という感じで、まだ考えがまとまっていません。
自分の考えを固めたいし、ここにくればその材料があると思います。きょうは国会前でしたが、次は官邸前に行ってみようかな。
仕事帰りの川崎市の女性(49)
原発をつくり推進してきた党が選挙で圧勝したため、危機感を覚えて初めて参加しました。同じ思いの人がたくさん来ている。まだ日本は捨てたもんじゃないですね。
福島第1原発には見学に行ったこともあります。以前から原発の危険性は知っていましたが電気がないと仕事に影響が出て困ると思い、福島の人に申し訳ないという葛藤がありました。
でも今は今度地震が起きたら生きるか死ぬかの瀬戸際だと思います。今すぐ原発をやめて、自然エネの方向へ産業構造を転換していかなければいけないと思います。
スピーチエリアで発言した首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんと千葉麗子さんの発言を紹介します。
できること、さらに
ミサオ・レッドウルフさん
総選挙に向けて配った(各政党の原発政策を評価する)フライヤー約48万部が、みなさんの手で配られました。ポスターは1万枚弱です。
私たちのような何の背景もない市民の取り組みとしては前代未聞の数だと思います。一人ひとりができることをやっていく。それが表れたと思います。すごいことだと思います。これからの励みにして、政権が変わろうともひきつづき取り組んでいきましょう。
来週は、新内閣に向けて「原発反対」「再稼働反対」の抗議をいたしますので、さらに大人数で抗議をしたいと思います。
みんなの声が必要
千葉麗子さん
父親のお墓は福島市にあります。私の祖母は、福島市の家のなかで、ひとり暮らしです。
私は毎週ここに通っています。これからも負けないで、みなさんといっしょに、大手メディアに対して、政府にたいして、たたかっていきたい。
まだまだあきらめないでいきましょう。福島(原発)はまだ何も収束していません。だから絶対にみなさんの声が必要です。数が必要です。こうやって抗議に足を運ぶことが大切です。
みなさん、どうか福島を助けてください。よろしくお願いします。