2012年12月22日(土)
原発新設を検討 辺野古へ新基地
安倍氏が明言
自民党の安倍晋三総裁は21日、山口県庁で記者会見し、原発の新設に関し「国としてこれから新設についてどう考えるか、今までの民主党政権が決めたことは決めたこととして、もう一度見直していきたい」と述べ、建設を認めないとした民主党政権の方針を再検討する考えを示しました。
安倍氏は、建設計画中の中国電力上関原発(同県上関町)をめぐる対応を問われ、「もう一度、全国においてどう考えていくか良く見直す」と述べました。連立を組む公明党が衆院選で掲げた「原発の新規着工を認めず、原発の40年運転制限制を厳格に適用」との公約とは完全に矛盾します。
安倍氏はまた、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)「移設」問題について、「名護市辺野古に移設する方向で地元の理解を得るため努力したい」と述べ、辺野古沿岸部への新基地建設を進める考えを示しました。
自民党は総選挙政策で「米軍再編の着実な推進」と明記していましたが、安倍氏が総裁就任後、辺野古への新基地建設を明言するのは初めて。
旧自公政権時代とは違い、普天間基地の「県内移設反対」は「オール沖縄」の声になっています。沖縄県から新たに選出された4人の自民党衆院議員もそろって「県外移設」を掲げており、激しい矛盾に直面するのは確実です。