2012年12月22日(土)
自民の勝手にさせない
“原発ゼロ”の声さらに 官邸前行動
首都圏反原発連合は21日、総選挙後初の首相官邸前抗議行動を国会・霞が関一帯で行いました。冬至の厳しい寒さを吹き飛ばすように、8000人(主催者発表)の参加者は「全原発即時廃炉」「再稼働反対」と唱和。「原発ゼロにむけて力をあわせて運動を広げよう」と訴えました。
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原発推進の自民党・公明連立政権の誕生を前にしたこの日、「政権変わっても原発いらない あきらめない!」のプラカードも登場。サンタクロースに扮(ふん)して「子どもたちに放射能のプレゼントはいらない!」の垂れ幕を掲げて訴える男性の姿もありました。
東京都町田市の会社員の男性(48)は「先々週にも大きな地震があった上に、今日も東通原発(青森県東通村)の断層が活断層だといわれ、もう一刻の猶予もない。政権がかわっても、私たちが訴える原発即時廃炉に変わりはありません。自民党政権に好きにさせないため、抗議の声をより高めなくては」と話しました。
東京都中央区の男性(35)は「選挙の結果が出たので来ました。原発反対なのに、どこにも話せなくてストレスがたまりがちだったけど、ここは原発は嫌だということが意思表示できる」といいます。
東京都新宿区の女性(53)は「そもそも原発をつくったのは自民党政権。だから運動を続け、もっと広げなければならない。市民の声を大きくまとめていきたい」。
「総選挙の結果が気に入らなくて初めてきました」というのは、埼玉県所沢市の男性(72)。「日本が怖い方向に行こうとしているときに、年寄りが頑張らないといけない。行動を起こす一員でいたいと思います」と語りました。
首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんは「来週もさらに大人数で新内閣に向けて抗議を続けていきましょう」と訴えました。