2012年12月7日(金)
港湾職外注を中止
カリフォルニアのスト合意
【ワシントン=小林俊哉】米カリフォルニア州ロサンゼルスとロングビーチで行われていた港湾事務職員によるストライキは、5日、労働者と企業側が暫定合意に達し、終了しました。合意には、争点となっていた「雇用の外部への移転」を中止することなどが盛り込まれました。
同ストは、国際港湾倉庫労働組合(ILWU)の第63地方事務職支部が11月26日から実施していたもので、倉庫関係企業が、テキサス州など他州や台湾など国外へ事務処理を移転させていることに抗議したものです。輸送物資の管理など事務処理に携わる800人からなる同支部のストには、周辺地域のILWUの組合員1万人が連帯しました。
報道によると、暫定合意には、職の外注を中止することや、一定の賃上げなども盛り込まれています。
ILWUは同日、「今回の勝利は、港湾地区の1万人のILWU家族の支援で達成された」とする声明を発表しました。
暫定合意については、最終的に同事務職支部員による投票で決定されますが、受け入れの方向で決着する見通しです。