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2012年11月26日(月)

日本共産党中央委員会の東京新聞への抗議文

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 日本共産党中央委員会が24日、「脱原発」をめぐり党国会議員の活動を恣意(しい)的に報道した件で、東京新聞編集委員会に手渡した抗議文は以下の通りです。 


貴紙の「脱原発本気度」報道への抗議と是正の要望     

 総選挙を目前にして各党・候補者が激しくしのぎを削っているこの時期、東京新聞23日付は「脱原発本気度 議員活動で検証」という記事を掲載した。これは、「前衆議院議員たちが、原発政策についてどんな活動をしてきたか」「党の政策とは別に、個人の判断で『脱原発』活動に参画する議員も少なくない」として、候補者の「脱原発本気度」を検証して描き出そうとしている。しかし、その際の物差しはきわめて恣意的で、それを補う取材なども何らなされていないものであり、わが党議員にかんしては、真実をおおきくねじ曲げるものとなっている。

1、「脱原発基本法案」について

 「原発ゼロ」は、総選挙の大きな争点の一つになっており、「原発ゼロ」をめざすのか、いつまでにすすめるのかなどが問われている。記事でも、「例えば、どのくらい前倒しすべきかとの発言も一つの指標になりそうだ」としているように、「原発ゼロ」の時期も問われている。わが党は、「即時原発ゼロ」を掲げている。多くの政党が「原発ゼロ」「脱原発」をかかげているが、その中身はさまざまであり、「2025年までの早い時期」という「脱原発基本法案」はそのなかの一つに過ぎない。この「法案」への態度いかんが、「脱原発本気度」の証明にはならない。わが党は、即時原発ストップの立場から、拙速に提出されたこの法案の賛同者に加わらなかったが、だからと言って「本気度」が足りないとされるいわれはない。少なくともわが党議員にかんしては、まったく恣意的な基準である。

2、原子力規制委員会発足前の人事案見直し問題

 記事では、「原子力規制委人事案の見直し」に「○」かどうかが、「本気度」の一つの指標となっている。原子力規制委人事案については、志位委員長はじめわが党は厳しく批判し撤回を求めてきた。東京新聞も10月4日付で、わが党が撤回を求めていることを報じている。ところが、記事の表では、志位委員長をはじめ「○」が記載されていない。

 表は、9月に超党派で申し入れた「人事案見直し」の要望書への署名をもって、「○」かどうかを色分けしているのである。要望書は緊急に提出したもので、わが党は、原発・エネルギー問題に直接かかわる議員が党を代表して署名した。この署名だけをもって、「原子力規制委人事案の見直し」に本気かどうかを判定するなどというのは、先にあげた東京新聞の報道に照らせば、恣意的というより作為的としか言いようがない。

 こうした恣意的、作為的な物差しで政党・議員を裁断することは、とりわけ党を挙げて「即時原発ゼロ」と強く求めている日本共産党とその議員、候補者について、多くの有権者の判断を誤らせることになりかねない。

 貴紙の真摯(しんし)な検討と適切な是正措置を強く求めるものである。

 2012年11月24日

 日本共産党中央委員会 広報部


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