2012年11月26日(月)
製造業雇用147万人減
08年以降 非正規へ置き換えも進む
製造業の雇用者数がここ数年間で激減しています。リーマン・ショック後の大企業による大量の派遣切りで雇用者数が急激に落ち込んで以降、雇用は増えず減少傾向が続いています。
「回復段階でさえ、スペインで、そして日本でも雇用が引き続き悪化した」
5月17、18日にメキシコで開かれた20カ国・地域(G20)の労働・雇用大臣会合に提出された国際労働機関(ILO)と経済協力開発機構(OECD)の共同報告書はこう指摘しています。
総務省の労働力調査によると、2008年7月に1111万人だった製造業の雇用者数は、12年9月には964万人にまで減少しました。4年間で147万人も減少しています。
この間には正規雇用から非正規雇用への置き換えも進みました。製造業の正規雇用者数は09年1〜3月期の769万人から12年7〜9月期には704万人へ減少。一方、非正規雇用者数は同期間に197万人から204万人へと増加しています。
パートタイムを除く一般労働者の年間総実労働時間も、依然として2000時間を超えています。労働者を使い捨てにしながら長時間過密労働を強いている状況です。
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