2012年11月23日(金)
いじめ14万4000件
昨年度1年の倍超す
今年度前半 文科省調査
文部科学省は22日、今年度前半に認知された「いじめ」の件数が約14万4000件に上るとの調査結果を公表しました。昨年度1年間の認知件数は約7万件で、すでにその2倍を超えました。多い県と少ない県の差が二百数十倍になるなど、都道府県の間に極端なばらつきがあり、どこまで実態を反映しているかは不明です。
調査は、大津市で中学生が自殺した事件が問題化したことを受けて緊急に実施したもの。8月1日から9月22日まで、全国の国公私立の小・中・高校・特別支援学校が対象。4月から調査時点までの「いじめ」について、各学校がアンケートなどで調べました。
「いじめ」の認知件数は、小学校8万8132件、中学校4万2751件、高校1万2574件、特別支援学校597件で、計14万4054件。うち「いじめが解消している」ものは78・9%。「いじめ」の内容は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことをいわれる」が66・8%でした。
認知件数が大幅に増えたことについて文科省は「いじめ問題への意識が高まり、より細かな把握ができた」としています。