2012年11月19日(月)
TPP参加 「守るべきもの守る」はありえない
阻止の声こぞって共産党へ
日本共産党の志位和夫委員長は18日、新潟市でおこなった演説の中で、「TPP(環太平洋連携協定)交渉に参加すれば『守るべきものを守る』などありえない。参加阻止の声をこぞって日本共産党に託してください」と訴えました。
新潟・党演説会 志位委員長が訴え
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TPP問題をめぐっては、民主党・野田政権は、「守るべきものを守りながら、TPPを推進する」としています。自民党の安倍晋三総裁も、日本商工会議所の岡村正会頭との会談後、「『守るべきものを守っていく』という交渉はできる」とのべ、参加に踏み込みました。
志位氏は、TPP参加で「守るべきものは守る」などありえないとして、つぎの事実を示しました。
――2011年11月12日に交渉9カ国の指導者が発表したTPPの「大要」では、「商品・サービス、貿易や投資への、関税や障壁を撤廃する」と明記され、関税撤廃に例外がないことが明瞭とされていること。
――後から交渉に参加したカナダ、メキシコは、「現行交渉参加国がすでに合意した条文はすべて受け入れる」――合意を黙って受け入れるのが条件とされており、日本が別枠扱いされることは考えられないこと。
志位氏は、これがTPP交渉の実態であるにもかかわらず、「守るべきものは守る」ことが可能であるかのようにのべ、交渉参加をすすめようとする民主、自民両党の姿勢は、国民を欺くものだときびしく批判しました。
そして、JA全中の萬歳章会長が、「総選挙では、TPP反対の候補・政党を支援する」とのべていることにもふれて、「日本共産党は、JAのみなさんとも力を合わせて、TPP絶対反対のために一貫して奮闘してきた政党です。TPP反対の声をこぞって日本共産党にお寄せください」と訴えると、大きな拍手がわきおこりました。