2012年11月18日(日)
平和遺族会が全国総会
「憲法9条守る国会に」
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平和を願い戦争に反対する戦没者遺族の会(平和遺族会)は17日、東京都内で第27回全国総会を開きました。18日まで。全国から三十数人が出席しました。
嶋田祐曠代表世話人があいさつ。衆院解散・総選挙についてふれ、「再び戦没者と遺族をつくらないことが私たちの願い。平和を守り、憲法9条を守る議員が国会で多数を占めるよう私たちも頑張りましょう」とのべました。
上田美毎(よしかつ)事務局長がこの1年間の活動報告と活動方針案からなる議案を報告。議案は、消費税増税や米軍の垂直離着陸機・オスプレイの強行配備など危険な動きが進むと同時に、「原発ゼロ」運動など国民運動が高まっていると指摘。「新しい政治を探究するうねりを作り出し、憲法を世界の隅々まで生かした新たな平和な世界へ転換させましょう」と呼びかけています。
大阪府の会員は、戦没者の妻に対する特別給付金が時効とされたために受け取れなかった問題での国家賠償請求訴訟で、最高裁で上告棄却されたものの、厚生労働省が交渉で今後は個別の連絡を徹底すると確約したことを報告。神奈川県の会員は、民主党政権が、政権交代前とは態度を正反対に変えて同給付金の「時効を撤廃できないとしていることは許せない」とのべ、時効撤廃の運動を強めようと呼びかけました。
総会は、東京都知事選(12月16日投票)で、無所属で出馬を表明している宇都宮健児氏について、憲法を守り生かすなどの政策が会のめざす方向と一致するとして、支持することを満場一致で決定しました。