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2012年11月17日(土)

総選挙をどうたたかうか

志位委員長の一問一答

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 衆院解散を受けて日本共産党の志位和夫委員長は16日、国会内で記者団の質問に対し、総選挙にのぞむ決意を表明しました。次の通りです。


解散をどう受け止め、何を訴えるか

 ―衆院解散をどう受け止めますか。

 志位 私たちは早期の衆院の解散で国民の審判を仰げと要求し続けてきました。国民の怒り、批判に追い詰められた結果だと思っています。意気高く、躍進を期して大いに奮闘したいと決意しています。

 ―日本共産党として何を一番訴えますか。

 志位 「提案し、行動する。日本共産党」ということを打ち出していきたいと思います。

 日本政治があらゆる面で閉塞(へいそく)状況にあるなかで、私たちは、消費税に頼らない財政再建、社会保障充実の道を示した「経済提言」、尖閣の問題をどう解決したらいいのかを示した「提言」、原発を即時ゼロにするという「提言」も明らかにしてきました。

 安保条約をなくして、どういう日本をつくるかという「外交ビジョン」も明らかにしてきました。

 各分野で提案し、そして提案するだけでなく行動もしてきた―「提案し、行動する。日本共産党」―政治を国民の願う方向に動かす力を持つ党だということを大いに訴えて、議席の倍増を目指したいと思っています。

1世紀近い歴史で試された党

 ―これまでの選挙とくらべて相当多くの政党が出てくる。埋没しないためにどのようなことをお考えですか。

 志位 15の党があるといわれています。ただ、全体としては「選挙目当ての離合集散」「国民不在ではないか」という批判も強まっていると思います。私たちは「確かな綱領をもち、1世紀近い歴史で試された党だ」と訴えていきたいと思います。

 いまの日本の政治のさまざまな害悪の一番根っこにある、「アメリカいいなり」「財界中心」―この二つの害悪をおおもとからただす改革をやろうという「綱領」を持っている党は、日本共産党だけです。

 私たちは90年の歴史を持っています。一貫した歴史のなかで、反戦平和を貫き、自主独立を貫き、そして、「自民党型政治」に一貫して正面から対決し、「国民が主人公」の政治を目指してきました。スジを貫き続けて90年の歴史に裏打ちされた確かさを持っているということを訴えていきたいと思います。

 ―今回の解散をネーミングすると。

 志位 一言で言えば、「追い込まれ解散」です。野田政権に対する国民の大きな怒りの声、批判の声―消費税増税、原発再稼働、オスプレイの配備、環太平洋連携協定(TPP)の推進をはじめ、国民の利益に反する政治をやってきたことに対して、国民の批判と怒りが強まった。その流れのなかで、追い詰められての解散だと思います。私たちは、すみやかな解散・総選挙を訴えてきた党として、解散を攻勢的に位置づけ、議席の倍増を目指して、奮闘したいと思います。

なぜ民主党の政権交代は失敗したか

 ―政権交代からの3年をどう評価しますか。

 志位 民主党に託された国民の政権交代の願いがことごとく裏切られた3年間だったと思います。

 なぜ、民主党政権が失敗したのか。「アメリカ言いなり」と「財界中心」という「自民党型政治」に縛られて、そこから抜け出す意思もなければ、力もなかった。その「自民党型政治」が経済でも、外交でも、日本のあらゆる問題に対応不能になってしまい、崩壊的危機にひんしている―これがいまの日本だと思います。

 この「自民党型政治」が始まったのは、60年前です。1952年の日米安保条約発効から、「自民党型政治」―「アメリカいいなり」「財界中心」というレールの上をずっと走ってきた。ところが、このレールが、まったく行き詰まって対応不能になり、耐用年数を完全に過ぎてしまった。この60年来の「自民党型政治」を断ち切る改革をやろうというのが日本共産党です。

 「アメリカいいなり」「財界中心」という古い行き詰まった政治をもとから断ち切る改革をやろうということを、訴えていきたいと思います。

広範な国民のたたかいに応えて

 ―改憲勢力、保守勢力の伸長が予想されていますが、共産党はどうたたかいますか。

 志位 いわゆる「右寄り」、歴史に逆行する勢力の台頭が確かにあると思います。ただ、もう一方で、国民のたたかい―消費税でも、TPPでも、米軍基地問題でも、原発の問題でも、これまでにない広範な国民が、自ら主権者として、日本を変えようというたたかいに立ち上がっているという流れがあると思います。

 そうした人々の思いに応えた働きかけをやり、日本共産党が躍進することで、事態を前に進めたいと決意しています。


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