2012年11月9日(金)
オスプレイ
乱気流対策は未整備
赤嶺氏 「途上で配備強行」
衆院安保委
沖縄の普天間基地(宜野湾市)に配備された米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイのフライトマニュアルに、後方乱気流による事故を避けるための対策が未整備であることが、8日の衆院安全保障委員会での日本共産党の赤嶺政賢議員の質問で明らかになりました。
今年6月、MV22オスプレイと同型のCV22オスプレイが米フロリダ州で墜落。米軍の事故報告書は、2機編隊で飛行中の後続機が先行機の作り出す後方乱気流に巻き込まれて墜落したとし、後方乱気流に巻き込まれた場合の回復手順を示す公式のガイダンスが存在しない問題点を指摘しています。
赤嶺氏は、米国の軍事問題専門のニュース・サイト「インサイド・ディフェンス・コム」10月17日掲載の記事でオスプレイ開発・改修に責任を持つ米海軍航空システムコマンドの報道官が、フライトマニュアルの修正は、来年にかけて行っている試験・分析の結果次第であると述べていることを紹介し、事故報告書を踏まえた改善が行われていないことを明らかにしました。
赤嶺氏は、「『安全宣言』は、あたかも十分な再発防止策がとられているかのように指摘しているが、実際には、その途上で配備が強行され、(沖縄でも)編隊飛行が実施されている」と配備ありきの姿勢を厳しく批判しました。