2012年11月9日(金)
大飯原発 即時とめよ
破砕帯 志位委員長が会見
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日本共産党の志位和夫委員長は8日、国会内で会見し、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内の破砕帯(岩盤の亀裂)が活断層ではないかと指摘されている問題について、「活断層であることが否定できない以上、原発の運転は続けるべきではない」と主張しました。
志位氏は、運転を停止させる理由として、二つの重大問題をあげました。
一つは、原子力規制委員会の調査メンバーの全員が「F―6」と呼ばれる破砕帯について「活断層である可能性を否定できない」ことで一致している点です。
もう一つは、同規制委員会が発表した重大事故時の放射能拡散予測で、30キロ圏外にも基準を超える100ミリシーベルト(7日間累積)の被害が広がることが明らかになったにもかかわらず、これをふまえた事故時の避難計画も、体制もないもとで、運転を続けるのは住民を重大な危険にさらすことになることです。
志位氏は「私たちは、もともと大飯原発の再稼働には厳しく反対してきましたが、いよいよ一刻の猶予もなりません。政府は大飯原発3、4号機の稼働を直ちに中止する措置をとるべきです」と求めました。
「第三極」は「古い極」のなかの主導権争い
日本共産党は「対極」を堂々とすすむ
日本共産党の志位和夫委員長は8日、国会内で会見し、橋下・「維新の会」「石原新党」など「第三極」と呼ばれる勢力の動きをどうみるかについて問われ、「自民、民主に続く『第三極』に名乗りをあげる政治グループがありますが、原発や消費税、日米安保などで違いはなく、自民、民主と同じ古い政治の枠組みに入っています。『古い極』のなかの主導権争いにすぎません」と語りました。
志位氏は「日本共産党は『アメリカいいなり』『財界中心』という古い政治の一番の害悪をもとから断ち切る改革に取り組む立場です。その点で、古い政治に対する『対極』を国民とともに堂々とすすんでいるのが日本共産党です」と強調しました。