2012年11月7日(水)
米産牛輸入制限を緩和へ
厚労省 月齢30カ月以下に
厚生労働省は6日、BSE(牛海綿状脳症)対策の見直し方針を専門家会議に報告しました。10月の食品安全委員会の答申をふまえたもので、「人への健康影響は無視できる」との答申に基づいて、米国産牛肉の月齢制限と国産牛の検査対象月齢を現在の「20カ月」以下から「30カ月」以下に緩和し、特定危険部位の除去も全月齢から30カ月超にします。
専門家会議の席上、委員から、「米国の飼料規制は2009年からで遅い気がする」「輸入緩和についてはパブコメを募集しないのか」など疑問や厳しい意見が相次ぎました。「輸入措置の見直しなどの答申はあくまでも飼料規制などが前提で、どう担保するのか見えない」などの声も上がりました。
今後、国産牛の検査緩和については省令改正とパブリックコメント(意見公募)を行います。輸入牛の規制緩和は、米国、カナダ、フランス、オランダの関係国との協議や現地調査を踏まえ、一般への説明会も開く予定です。