2012年11月6日(火)
福島・南相馬の声 届け!
体験記
青年ボランティア
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1395世帯の願い 政府へ
「原発はなくしてほしい。もう二度とこんな目にはあいたくない」「店や病院など、戻っても生きていける環境を整えてほしい」「国がはっきりしてくれないと動きようがない」―。
被災地での聞き取りでは、国や東京電力に言いたいこともたくさん聞きました。その声を届けようと9月14日、原発被災者への全面賠償や、住まいの再建、仮設住宅の設備改善、被災者の就労支援などを求める省庁要請行動をおこないました。
「仕事場がない」
要請では、南相馬での聞き取りをはじめ、5月の連休に第4次ボランティアセンターで集めた福島市、岩手県陸前高田市、宮城県石巻市の仮設住宅や在宅被災者あわせて1395世帯の声を直接届けました。
厚生労働省への要請では、福島の声を伝えました。「南相馬市内の病院では市外や県外に避難している看護師さんもいて、スタッフの数が減り、入院できるベッド数が少なくなっている。手術をしたその日に仮設住宅にもどらざるを得ない高齢の患者さんの話を聞いた。病院機能の回復が待たれている」と―。
「若い人たちの仕事場がない」「息子は仕事をしていない」「働きたい」といった声を届け、雇用政策の充実も訴えました。厚労省からは「若者雇用にさらに予算をつけたい」など前向きな回答も出されましたが、問題は山積みです。
被災地の声伝え
「仮設住宅で聞いたときはこの声をどうしたらいいかと悩んだ。生の声を政治に届けることが力を持つんだと実感した」。山梨からボランティアに参加した学生の感想です。
これから私たちができることは、被災地の声を伝えていくことです。それとともに、全国各地で広がる原発反対の金曜日行動や、被災地のために「何かできないか」と思っている青年と政治の責任を問う運動を広げることだと思います。それが福島への一番の支援になるし、原発事故を二度と繰り返さないためにもたくさんの青年とつながり、運動を広げていきたいです。