2012年11月6日(火)
反原発デモ 日比谷公園使用認めず
高裁が反原連の抗告棄却
11・11大占拠
今月11日に首都圏反原発連合(反原連)の主催でおこなわれる「11・11反原発1000000人大占拠」における日比谷公園使用許可を東京都が拒否し、反原連が抗告していた問題で、東京高裁は5日、「棄却」の判断を示しました。
反原連は「11・11」で、国会・霞が関周辺でのデモを企画していましたが、デモ行進の出発地である日比谷公園の一時使用申請を東京都が受け付けず、デモ申請ができない状態になっていました。公園の一時的使用の許可を反原連が東京地裁に申し立てましたが却下されたため、東京高裁に抗告していました。
申立書によると、都市公園は「公の施設であって、正当な理由がない限り、住民がこれを利用することを拒んではならず、また住民の利用について不当な差別的取扱をしてはならない」(地方自治法)とし、公園は「集会やデモ行進の集合・出発地点として用いられてきた」「これを正当な理由なく制約することは、憲法の保障する表現の自由及び集会の自由の不当な制限となる」と指摘。「政治的表現の自由・集会の自由の根幹に対する重大な制約をもたらす」と主張していました。
申立人代理人の小島延夫弁護士は「3・11以降、自発的な市民が平和的にやってきたことを制約するのは、日本の民主主義の発展にとって重大な問題だ」と批判しています。