2012年11月6日(火)
万里の長城ツアー旅行代理店
09年 大雪山系でも死亡事故
日本人3人死亡
【北京=小林拓也】中国河北省張家口市懐来県にある万里の長城で日本人観光客ら5人が大雪のため遭難した事故で、北京の日本大使館によると、5日までに3人の死亡が確認されました。
救助された中国人ガイドの明平銘さん(25)によると、渡辺邦子(わたなべくにこ)さん(68)=埼玉県=、小川陽子(おがわようこ)さん(62)=東京都=が死亡したほか、行方不明だった柳井俊一郎(やないしゅんいちろう)さん(76)=福岡県=も死亡したといいます。ガイドの明さんと渡辺美世施(わたなべみよせ)さん(59)は救助され、近くの村で治療を受けています。
懐来県政府のサイトによると、一行は3日午前、北京方面から明代の長城を目指して山歩きを開始。同県瑞雲観郷の横嶺山まで来て暴風雪に遭い、立ち往生したといいます。県政府は3回にわたって150人以上の救助隊を派遣し、捜索に当たりました。
ツアーを企画した旅行代理店「アミューズトラベル」(東京都千代田区)は、2009年7月に北海道・大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)で8人が遭難、死亡した登山のツアーを主催し、観光庁から業務停止を命じられていました。
万里の長城がある中国北京市北西部の延慶県では、3日から降り続いた大雪で1960年以来最大の降雪量を記録していました。