2012年11月2日(金)
「第三極のボスは石原さん」
橋下氏 連携こだわる姿勢
「第三極のボスは石原さんだ」。「日本維新の会」を率いる橋下徹大阪市長は1日の会見で、新党を結成する石原慎太郎前都知事をこう持ちあげ、「石原さんとは十分お話はできる」と連携相手としてこだわる姿勢を示しました。
ただ、同じ日の会見で、橋下氏は「石原さんの力は借りたいが『たちあがれ(日本)』のメンバーの力は必要ない」と発言。石原氏との会談で橋下氏が「第三極」結集時の共同代表を持ちかけたという「たちあがれ」側の証言について「事実ではない」と述べ、「トップ同士の話を外野がペラペラしゃべるものじゃない」と強い不信感を示しました。「たちあがれ」の主張についても「物事をどう解決するかの考えがなく思考停止」となじりました。
同時に橋下氏は「たちあがれ」側から謝罪があったことも明かし、話し合いは「拒否しない」と交渉の余地を残しました。
「考えが合わない」議員集団を率いる石原氏となぜ連携できるのか。
橋下氏は「石原さんとは世代の違いを感じない」と、食い違いがあるとみられていた政策でも“一致点”を強調しました。
「石原さんはTPP(環太平洋連携協定)交渉参加について僕の前では当然だと言われていた」
「石原さんは、何でもかんでも、プロセスもないままで(原発)ゼロだというのは無責任と言っているが、それはその通り」
野合か。本音レベルでの反動政治への共鳴か。橋下氏と石原氏との連携強化が矛盾をはらみつつも始まっています。