2012年11月1日(木)
5中総決定の用語解説 5
第3章
政治指導
ある方針が出されたときに、なぜこの方針がうち出されたのか、どこにこの方針の特徴があるのか、この方針で情勢を前向きに打開できるという根拠はどこにあるのか、そこまで含めて方針を生きいきとつかみ、確信になるところまで議論を深めること、それが政治指導を強めるということです。
5中総決定は、現在の政治情勢と党の値打ち、総選挙にむけた政治的対決の焦点を明らかにし、「650万、議席倍増」と、そのための「総選挙躍進をめざす1千万対話・党勢拡大大運動」を提起しました。5中総決定の支部討議への指導・援助も、こうした角度で行ってこそ、「この方針でがんばれば前進できる」と納得し、支部と党員が確信を持って活動することができるようになります。
政党支持の自由の尊重
労働組合などさまざまな運動組織・団体は、一人ひとりの生活と権利を守るために組織され、要求で団結する組織です。特定政党支持の「強制」はその団結を著しく阻害することになります。しかし、特定政党・候補者へのカンパや支持を組合員や構成員などに義務づけ、選挙活動などを「強要」することが行われてきました。企業が、雇用関係をたてに特定政党・候補者への支持や応援を従業員に「強制」することもあります。憲法第19条は「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」としており、政党支持の自由は、憲法で保障された個々人の基本的人権からも尊重されなければなりません。
結語
決定の徹底については、読了を基本に
中央決定は、綱領を土台に、全党の英知を結集して情勢と党の任務と役割、方針を明らかにした“社会科学の文献”ともいえるものです。したがって、決定の徹底にあたっては、全文書を読むことが基本となります。そうしてこそ党員としての自覚を持ってがんばりぬくことができます。そのうえでどうしても読めない人については、しかるべき責任ある人が中心点を説明するという方法ですすめます。読了名簿にもとづいて、全党員に決定文書(パンフレット)を届け、一人ひとりの条件に応じて読了会、DVD視聴会、出前読了会などを開き、全員が読み終えるようにすることが大切です。 (おわり)