2012年10月27日(土)
「原発 直ちに何でも止めろとはならぬ」
橋下市長が発言
大阪市議会委
北山議員質問
橋下徹大阪市長は26日の市議会決算委員会で、政府の原子力規制委員会が安全と判断した場合、電力会社が燃料費にコストがかかるとし、何でも原発を止めろとはならないとの姿勢を示しました。日本共産党の北山良三市議の質問に答えました。
北山氏は、関西広域連合エネルギー検討委員会、政府の需給検証委員会、大阪府と大阪市でつくるエネルギー戦略会議で行われた今夏の電力需給の検証で、いずれも国民の節電や他の電力会社からの融通などで電力需給が安定していたと指摘。「他の原発の再稼働も認めないという立場をとるべきだ」と橋下市長に迫りました。
橋下市長は「安全が確認されなければ止めねばならない」とする一方、「原発を止めれば燃料費が上がる。電気代に転嫁するのか、税で負担するのかの議論がないと、直ちにすべて何でも止めろとはならない」と国民に負担を転嫁する姿勢を示しました。橋下市長は「規制委員会で仮に安全と判断した場合、コストを度外視してすべて止めるという話にはならない」と突っぱねました。
北山氏は「原発推進者が委員長の規制委員会の安全基準が信頼できるかという問題がある。電気料金は別途公正な議論をすべきだ」と述べました。