2012年10月26日(金)
主張
11・4福島青年大集会
連帯広げ、復興と原発ゼロへ
東日本大震災にともなう東京電力福島第1、第2原発などの原発事故から1年7カ月。「安心して暮らせる福島をとりもどしたい」「こんな事故を二度とくり返してはいけない」―。福島をはじめ、青年みんなの願いです。
その願いを一緒に語り合い、困難な生活を強いられる不安と葛藤の日々を全国の青年との連帯の力ではね返していこうと、11月4日に「もやもやふっとばしまスカッ!!福島青年大集会2012」が開催されます(同実行委主催)。福島の復興と原発ゼロをかかげたこの集会が、全国的な連帯で大きく成功することが期待されます。
福島からの発信を全国に
「最低賃金ギリギリの生活に、原発事故でとどめを刺された」「子どもの将来どうしてくれるの」。集会にむけて実行委員会がよびかけたメッセージには、福島の青年の切実な思いが次々と寄せられています。街頭で原発や放射能への思いを聞くと、ためらいがちに語りだし、不安や悩み、怒りがあふれてきます。
集会は福島市の街なか広場で開かれます。分科会やサウンドデモも計画されています。普段は口にしづらい「もやもや」した思いをはき出しながら、みんなで苦しみの原因を考え、いっしょに変えていきたいと、集会の準備がすすめられています。
いま全国100カ所を超える地域で「即時原発ゼロ」を求める金曜夜の行動が広がっています。多くの青年が「原発なくせ」「子どもを守れ」「再稼働反対」と声をあげ、自ら行動に参加しています。
青年たちは震災後、復興の力になりたいと、福島でのボランティアにも足を運んできました。
福島青年大集会は、「安心して暮らせる福島」をめざすたたかいは、人の命と暮らしをないがしろにしてきた日本を変え、原発ゼロを実現し「安心して暮らせる日本」をつくるたたかいでもあるとして全国に連帯をよびかけています。
全国各地でもよびかけにこたえ、青年の参加が広がりつつあります。震災ボランティアでつながった青年や高校生、金曜夜の行動に参加してきた青年、原発立地県や地域で街頭デモをとりくんできた青年、学生、とくに民青同盟員の中で取り組みがすすんでいます。
集会には官邸前行動をよびかけた首都圏反原発連合のメンバーや、約千人のライブで再稼働反対をアピールした福井の青年たちも駆けつけます。「3・11」後に社会や政治への見方や生き方が変わったという青年たちが、福島の現実を見て聞いて、感じることは、「即時原発ゼロ」の運動を新たに広げることにもなるでしょう。
青年に希望を示す「提言」
青年の間でいま、日本共産党の「即時原発ゼロ」の提言に共感が広がっています。未来に生きる青年たちにとって、「提言」は日本社会のあり方への希望でもあり展望でもあります。すべての原発からただちに撤退する政治決断をおこない、即時原発ゼロを実現することは可能です。その実現をめざすたたかいを、福島の被災者支援と復興に総力をあげることと一体に進めることが重要です。
日本共産党は、福島の復興と原発ゼロを求める青年のたたかいに連帯し、福島青年大集会の成功を心から願い、そのためにともに力を尽くします。