2012年10月24日(水)
石原知事“眠れないほどの騒音ない”
横田周辺住民が抗議
東京都の石原慎太郎知事が米軍横田基地(福生市など)の米軍機騒音の差し止め訴訟を準備する周辺住民に対し、「訴訟を起こすなんてナンセンスだ」と非難した問題で、「第2次新横田基地公害訴訟」準備会は23日、発言に抗議し、被害救済に取り組むよう知事に申し入れました。
石原知事は19日の記者会見で「それはエゴな話。そんなに眠れないほどの騒音があるわけない」と放言していました。
同準備会の大野芳一代表、原告弁護団の関島保雄団長らは、2010年度の調査でも基地周辺で航空機騒音が環境基準を超えた地域が16カ所中4カ所あり、米軍機が基地上空で周回飛行を繰り返し「振動を伴う騒音が家族だんらんを破壊している」と強調。
新横田基地訴訟の二審東京高裁判決(05年)も、違法な基地騒音への補償制度がない状態を「法治国家のありようから見て異常」と批判したことを示し、知事が誤解に基づく発言を訂正し「積極的に被害救済に取り組む」よう求めました。