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2012年10月21日(日)

領有権は対話で解決

フィリピンと中国が合意

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 【ハノイ=面川誠】フィリピンのアキノ大統領は19日、マニラで中国の傅瑩(ふえい)外務次官と会談し、南シナ海の領有権紛争を念頭に、「両国間の相違」は平和的な話し合いで解決を目指し、両国間の関係全体に悪影響を与えないようにすることで合意しました。

 両国は南シナ海のスカボロー礁の領有権をめぐり4月から対立が激化しましたが、9月21日に南京で習近平国家副主席とロハス内務・自治相が会談し、緊張緩和と関係正常化に努力することを確認していました。

 アキノ氏は傅氏に対して、「フィリピン人は理性的な国民であり、平和で安定した地域を望んでいる」と述べ、「両国間で達成可能な目標と、適切なタイムテーブル(計画日程表)を設定することが大切だ」と提案しました。

 傅氏は「中国はフィリピンとの長い友好関係を非常に重視している」とする胡錦濤国家主席の親書を伝達。両国民の利益のために関係を前進させたいと述べました。

 これに先立ち、傅氏とフィリピンのバシリオ外務次官は第18回フィリピン・中国外交協議を開催。昨年アキノ氏と胡氏が合意した貿易、観光客の増加目標の実現に努力し、懸念事項を協議し対話を継続することで一致しました。


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