2012年10月21日(日)
原発のない平和な社会を
福井・ピースライブに1000人
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「原発や平和について思うことを表現しよう」。原発集中立地の福井県に住む青年らが20日、福井市のJR福井駅西口芝生広場で「ピースライブ」を開き、約1000人が集まりました。同じ思いで手をつなごうと5月に結成されたピースアクション実行委員会の主催。
音楽ライブではレゲエやフォークなどの11組が出演し、自然や故郷、家族を愛する故に原発のない平和な社会への願いを込めて熱唱。ボーカルが「ピースアクション」と声をかけると、観客も同様に返し、体でリズムをとりながら楽しむなど盛り上がりました。
1分間発言のマイクリレーでは10人が発言し、母乳で子育て中の女性は「放射能汚染された、食べ物を食べたり、空気を吸うわけにいかない。だから原発には反対です」と訴えました。
原発反対運動歴40年以上になる小浜市の中嶌哲演・明通寺住職と、会の河合良信事務局長のトークセッションが行われ、中嶌氏は「取り返しのつかない事態になる前に、廃炉を決めた海外の事例や、脱原発を決断した福島県と同様の努力を福井県もやっていく必要がある」とのべました。河合氏は福島にボランティアで行った経験にふれ、「(放射能により)一つの村がばらばらに避難し、心までばらばらにされてしまった」と語りました。
会場には、自然エネルギー発電の体験コーナー、原発に関わる嘘(うそ)と真実を示したパネルや東日本大震災被災地の写真も展示され、参加者が見入っていました。