「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2012年10月21日(日)

オスプレイ

低周波音 基準超え

普天間 建具がたつく超低周波も

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備された垂直離着陸機MV22オスプレイが発する低周波音が、測定されたすべての機体で基準値を上回り、建具などががたつくような超低周波音も記録されていることが、琉球大の渡嘉敷健准教授(環境工学・騒音)の調査で分かりました。

 低周波音は音として聞こえにくいものの、周波数によっては不快感や圧迫感といった心理的影響や、建具に振動を与えるなどの物的影響を与えます。

 渡嘉敷准教授によると、オスプレイの飛行によって宜野湾市上大謝名地区で90デシベルの大きさの騒音レベルが観測されています。90デシベルの騒音は、目の前を大型トラックが通過するのと同じレベルです。

 渡嘉敷准教授は、同県名護市辺野古への新基地建設に向け沖縄防衛局が作成した環境影響評価書に示された低周波音の基準値(閾値(いきち))と比較しました。宜野湾市の普天間第二小学校の屋上での調査では、1日以降連日、心理的・生理的影響、物的影響のいずれにおいても「閾値」を超え、超低周波音(20ヘルツ、80デシベル)も繰り返し、記録されました。(グラフ)

 オスプレイと交代する予定のCH46ヘリも「閾値」を上回りましたが、超低周波音は一度も記録されていません。

 渡嘉敷准教授は「騒音の大きさに加え、低周波音を含んでいることが、オスプレイの飛行による不快感をさらに増している」と分析。「環境影響評価書でも低周波による影響が指摘されているにもかかわらず、住宅密集地に存在する普天間基地にオスプレイを持ってくること自体が問題だ」と語りました。

グラフ

見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって