2012年10月20日(土)
「謝罪聞くまで死ねない」
笠井議員に「慰安婦」女性、涙の訴え
「ナヌムの家」訪問
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韓国を訪問した日本共産党の笠井亮衆院議員は18日、日本が朝鮮半島を植民地支配した時期に日本軍の「慰安婦」とされた女性たちが暮らす「ナヌムの家」(京畿道広州市)を訪問しました。
笠井氏は、朝鮮王朝時代の文化財の返還問題で交流してきた李源(イ・ウォン)大韓皇室文化院総裁とともに訪問。李氏は、大韓帝国初代皇帝・高宗(コジョン)のひ孫にあたります。
笠井氏の訪問は、ナヌムの家からの招待によるもの。ナヌムの家の説明によると、日本の政界で「慰安婦」の強制性を否定する発言が相次いだことを受け、日本の全国会議員に招待状を送ったものの、実際に訪問したのは笠井氏が初めてだといいます。
笠井氏は、日本政府に謝罪と賠償を求めながら亡くなった元「慰安婦」が眠る追悼碑に献花。被害女性6人と面会しました。
「私たちが生きた証人だ。日本政府の心からの謝罪を聞くまでは死ねない」と涙ながらに訴える被害者の体験を聞いた笠井氏は、「生きている間に、日本政府の謝罪と賠償が行われるよう努力する」と表明。これを聞いた被害者の朴玉善(パク・オクソン)さん(90)は立ち上がり、「ありがとうございます。よろしくお願いします」と述べました。
笠井氏は、「日本が過去の植民地支配に対する根本的反省と清算をすることが、みなさんの苦しみと悲しみにこたえる道であり、日韓関係の諸問題の解決につながることになります」と語りました。