2012年10月20日(土)
むしろ旗全国に翻る
年金者一揆「引き下げの流れ断つ」
「年金引き下げの流れを変えよう」「社会保障の拡充」「誰もが安心して暮らせるまちをつくろう」などをスローガンに19日、「年金者一揆2012」の集会やデモ行進が全国でおこなわれました。
|
東京・中央集会
東京・日比谷野外音楽堂では全日本年金者組合と全労連の共催で中央集会が開かれ、2800人が参加。野田政権の悪政に怒る高齢者が、「命のさたも金しだいはやめろ」などと書いたむしろ旗やプラカードを掲げました。
会場には年金者組合のシンボルカラー、オレンジ色のハチマキをつけたり、法被姿の参加者がいっぱい。神奈川県小田原市の女性(62)は「夫の年金がこわいぐらい目減りしている。消費税が増税されたら生活破たんだわ。選挙で私たちの声を反映する議員や政党を国会に送りたい」と話しました。
埼玉県行田市の男性(78)は「原発なくせ」と書いたハチマキをしました。「あれだけの事故を起こしてまだ原発を動かすのか。戦争中に育ったが、原発は大砲の弾よりおそろしい。こればっかりはやめさせたい」と語りました。
主催者あいさつした全日本年金者組合の篠塚多助委員長は、国民の運動と世論が年金2・5%引き下げ法案を前国会で継続審議に追い込んだ成果を強調し、「高齢者いじめ、年金切り下げの流れをきっぱりと断ち切ろう」と呼びかけました。
東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の代表が報告。年金者組合宮城県本部副委員長の芳賀芳昭さん(70)は「復興予算が復興以外のことに使われている。仮設住宅で生活する被災者の多くはわずかな年金で暮らす高齢者だ。最低保障年金制度をつくって安心して暮らせる社会の実現へ年金者組合の出番だ」とのべました。
全労連の高橋信一副議長があいさつ。日本共産党の高橋ちづ子衆院議員が連帯あいさつしました。
むしろ旗川柳の最優秀作品「税あげて 年金さげて 支持さげた」も紹介され、集会後は銀座に向けてデモ行進しました。