2012年10月20日(土)
笠井氏が韓国訪問し各界懇談
党の竹島見解手渡す
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韓国を訪問中の日本共産党の笠井亮衆院議員は、朝鮮王朝の文化財「朝鮮王室儀軌(ぎき)」返還問題で交流してきた各界の関係者と懇談しました。笠井氏は再会を喜びあうとともに、竹島(韓国名・独島)問題についての第5回中央委員会総会の幹部会報告(韓国語訳)を手渡し、日韓関係の懸案、両国の情勢、文化財問題などについて意見交換しました。
19日には、与党セヌリ党の金在原(キムジェウォン)議員とソウル市内で懇談。金議員は、「儀軌」の返還実現への笠井氏の尽力に感謝を述べるとともに、最近の日本政界の右傾化について懸念を表明。笠井氏は、日本の政治情勢の特徴を語りました。
竹島問題について笠井氏は、日本共産党がこの問題の解決に向けて、日本が植民地支配への根本的反省と清算を行うことが冷静な話し合いのテーブルをつくる上で不可欠だと提唱していることを紹介。特に日本政府が▽1910年の「韓国併合」について不法・不当なものであったことを認めること、▽植民地支配下で行われた犯罪に対する謝罪と賠償――という二つの措置をとることが重要だと述べました。
金議員は、「領土問題は存在しない」とする韓国側の立場を述べつつ、「日本との間には、慰安婦、独島、靖国参拝などの問題があるが、親密な友人になってほしいと思っている」「互いに知恵を出し合うことは大切です」と応じました。
滞在中の懇談の中では、笠井氏の話を聞き、「おっしゃる通り。本質は歴史問題だ。互いの主張はぶつかりあうが、それは専門家に任せるべきだ。静かな外交が必要だ」との意見も出されました。