2012年10月14日(日)
「さよなら原発」集会
大江健三郎さんら呼びかけ
東京・日比谷
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作家の大江健三郎さんら著名9氏が呼びかけた「10・13さようなら原発集会in日比谷」(主催・「さようなら原発」一千万人署名 市民の会)が13日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。秋晴れのなか「原発いらない」「きれいな空気を返せ」「原発のない社会を」などさまざまなゼッケンやのぼりを掲げた参加者6500人(主催者発表)が、さようなら原発を訴えました。
主催者あいさつに立った呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)は、JA全中が脱原発を決めるなど、脱原発の動きが各界にひろがっていると強調。「原発と農業、漁業などとは相いれません。原発社会からは脱却しなければいけない。原発をつぶし、将来に禍根を残さないために、がんばりましょう」と呼びかけました。
東京大学大学院の高橋哲哉教授は、大飯原発(福井県おおい町)再稼働の強行など、国民多数の原発ゼロの意思を無視してきた政府を批判し、「経済でなく人の命や尊厳を最優先に考える政府になるよう変えましょう」と語りました。
大間原発(青森県大間町)の敷地買収に応じず、両親の土地を守り続けている小笠原厚子さんが緊急アピール。「大間原発の工事再開が発表されました。政府は『原発ゼロ』といったはずではありませんか。政府はうそつきです。地震が必ず起きるこの小さな島国に原発はつくれません。福島のような事故は、二度と起こさせないでください」と訴えました。集会後、参加者はシュプレヒコールをあげながらパレードしました。