2012年10月13日(土)
オスプレイ配備実態
12日間で離着陸40回
沖縄・宜野湾市調査 合意違反繰り返す
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米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが1日から沖縄の普天間基地に配備されて以降、12日までに同基地から40回の離着陸を行っていたことが、同基地を抱える宜野湾市の調査で明らかになりました。(表)
米軍は「本格運用」を宣言していないにもかかわらず、「試験飛行」と称して、なし崩し的に通常並みの飛行訓練を行っています。
同市基地渉外課によれば、オスプレイは12日までに8日間飛行。このうち、岩国基地(山口県)からの飛来にともなう着陸(1、2、6日)を除けば28回になりました。6日に全12機の配備が完了しています。
飛行経路を見ると、オスプレイは普天間基地の(1)南側から直線で着陸(2)東側から弧を描いて着陸(3)北側から沖縄本島北部方面へ離陸―といったパターンを繰り返しています。また、5日以降は2機編隊での飛行が目立っています。
離陸後は伊江島(伊江村)や東村高江などに飛行し、伊江島補助飛行場や高江のヘリパッドに離着陸する様子が目撃されています。
9月19日の日米合同委員会合意は、オスプレイの運用について、「できる限り人口密集地上空を避ける」、「運用上必要な場合を除き、米軍の施設及び区域内においてのみ垂直離着陸モードで飛行する」としています。
しかし、宜野湾市の担当者による目視や本紙取材などを総合すれば、着陸時はほぼ、この合意に反して市街地上空から垂直離着陸モードや転換モードで飛行しています。
日本共産党の知念吉男宜野湾市議は2日に自宅近くの上空を飛ぶオスプレイを目撃。「重圧を感じる騒音に恐怖を感じた」と話しました。同市議によれば、これまでは米軍機の飛行の影響によるテレビ受信障害の軽微だった基地南側の地域からも、オスプレイ配備後に受信障害が発生しています。
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