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2012年10月12日(金)

将棋新人王戦決勝三番勝負

永瀬五段が先勝

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(写真)第43期将棋新人王戦決勝三番勝負第1局で勝利した永瀬拓矢五段(左)と藤森哲也四段。奥は立会人の佐藤秀司七段=11日、東京都渋谷区の将棋会館

 受けの永瀬拓矢五段(20)に攻めの藤森哲也四段(25)。棋風好対照の対決となった第43期将棋新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負の第1局は11日、東京都渋谷区の将棋会館でおこなわれ、午後6時30分、永瀬五段が177手の熱戦を制して先勝しました。第2局は23日(火)に同所でおこなわれます。

 立ち会いの佐藤秀司七段、小木曽陽司赤旗編集局長が見守る中、振り駒の結果、永瀬五段が先手となりました。

 戦型は先手・振り飛車(中飛車)穴熊、後手・居飛車穴熊の対抗形。序盤の駒組みの段階で「先手、振り飛車良し」の声が控室であがりました。

 △1四歩(78手目)以下、双方の玉頭で激しい攻防が繰り広げられ、永瀬五段の▲4五桂(111手目)が「決め手」とみられました。

 その後も藤森四段が粘り、最終盤、△3七角(150手目)以下、先手玉を詰ましにかかりましたが、一歩及ばず、ギリギリで永瀬五段が逃げ切りました。

 終局直後、永瀬五段は開口一番、「最後は負けにした気がした」。その熱戦を勝って「一生懸命やって結果が出せたので第2局も精いっぱい頑張りたい」と述べました。

 藤森四段は「常に自信がなかったが、勝負手を連発して、最後にはチャンスがきた。詰みがありそうだったが…」と唇をかみました。

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