2012年10月3日(水)
オスプレイ 宜野湾市で89.2デシベル計測
極めてうるさい工場内に匹敵
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが沖縄の普天間基地(宜野湾市)に初飛来した1日、基地周辺の住宅地で最大89・2デシベルの騒音が発生していたことが分かりました。これは、極めてうるさい工場内の騒音(90デシベル)に匹敵します。沖縄県環境保全課が2日に発表しました。
同課は1日、オスプレイの飛来を目視しながら、基地滑走路南端近くにある宜野湾市上大謝名(うえおおじゃな)公民館に設置してある騒音測定器で計測を行いました。
それによると、最初のオスプレイ2機が同公民館上空を通過した午前11時6分に83・7デシベルの騒音を測定。3機目が通過した同24分は86デシベル、4機目は同27分に89デシベル(同27分)でした。最大だったのは5、6機目が通過した同44分で、89・2デシベルを計測しました。
80デシベルは、地下鉄車内の騒音に相当します。オスプレイの騒音はいずれもこれを超えました。
防衛省は、普天間基地にこれまで配備されてきたCH46ヘリコプターに比べ、オスプレイの騒音は「おおむね低い」などと宣伝してきました。これに対し宜野湾市基地渉外課は「CH46(の騒音)に比べて低音で響く感じだ」としており、同省の宣伝が事実に反することが配備初日から明らかになっています。