2012年10月2日(火)
沖縄 怒り沸騰
オスプレイ配備強行の暴挙
米海兵隊は1日、国民の半数以上が安全性を懸念し、沖縄が県をあげて配備に反対している垂直離着陸機MV22オスプレイの6機を、山口県岩国基地(岩国市)から「世界一危険な基地」沖縄県普天間基地(宜野湾市)へ配備を強行しました。県民の意思をことごとく踏みにじる日米両政府の暴挙に沖縄の怒りは頂点に達し、配備撤回に向けさらなる運動の展開へと動きはじめました。
県議会が抗議決議
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超党派で配備に反対する沖縄県民大会実行委員会は同日早朝から基地第3ゲート前で、26日から通算4回目となる抗議集会を開きました。
午前11時すぎ、1機目のオスプレイ着陸との情報が入ると、怒りは爆発。参加者らはシュプレヒコールとともに、何度も固めた拳を突き上げました。
集会では共同代表が次々立ち、今後のたたかいに向け、決意のあいさつ。県出身の国会議員や県内の市町村長、議会議長らも参加。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員も「全国に私たちのたたかいを広げ、必ず勝利しよう」と連帯あいさつしました。
沖縄県議会は同日、同機配備への抗議と全機撤収などを求めた緊急の決議を全会一致で可決し、喜納昌春議長はじめ全会派の議員が沖縄防衛局と外務省沖縄事務所に抗議しました。
決議は、県民から墜落への恐怖の声が上がっているとした上で、「もし市街地に墜落する事態となったとき、誰がどう責任を取るのか」と批判しています。県議会での同機配備に対する抗議決議は3度目で極めて異例。
武田博史沖縄防衛局長は、同日発表の「安全性は確認された」とする野田佳彦首相のメッセージを読み上げ「私の考えもこの中にすべて表されている」などと回答。これに対し各派議員から批判が噴出しました。
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