2012年10月1日(月)
岩国 オスプレイ抗議集会
市田書記局長あいさつ
山口県岩国市で開かれた「オスプレイの本土初飛行抗議9・30市民大集会」に参加した日本共産党の市田忠義書記局長のあいさつ(要旨)を紹介します。
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私はまず、日米両政府が岩国ではじめてオスプレイを飛行させ、間もなく沖縄に配備することに対して、皆さんとともに強く抗議するものです。
みなさん、日本政府は米軍に代わり、9月19日、「安全宣言」なるものを発表しました。この「安全宣言」は、市民の安全のため「可能な限り人口密集地を避ける」と明記しました。しかし、そのわずか2日後に、岩国市の市街地上空を飛んだではありませんか。こんなでたらめな「安全宣言」で、沖縄に配備したり、岩国基地へ分遣隊を配備することは絶対に許されない、という抗議の声を上げていこうじゃありませんか。
日本の航空法という法律では、安全装置を備えていない航空機は飛んではならない、と明記されているのに、オスプレイはわが物顔です。それは日米安保条約に基づく特例法、米軍にはこの法律を適用しないという法律をつくってやってるからであります。こんな欠陥機、世界一危険な軍用機を、世界一危険な普天間に配備をする。そして、岩国をはじめ日本全国で低空飛行訓練をやる。こんな理不尽な話はありません。
低空飛行訓練は、これまでも全国でさまざまな被害や事故を繰り返してきました。四国の高知市議会では、市が飛ばそうとする防災ヘリやドクターヘリまで飛ばせなくなるから、低空飛行はごめんだ、という決議を上げました。日本の環境団体は、「イヌワシやクマタカの繁殖地、あるいはライチョウの生息地、ここを低空飛行訓練をやられたら、こういう貴重な生物が絶滅するだろう」と反対の声を上げられておられます。
オスプレイが配備されるハワイでは、「野生動物に重大な被害が出るので低空飛行訓練はやらない」ということを決めました。みなさん、日本の国民はアメリカの野鳥以下なのでしょうか。まるでこれでは、属国扱いではありませんか。
最後に、オスプレイの配備は「日本の防衛」とはなんの関係もありません。世界でいったん事が起これば、アメリカがその紛争に介入するために真っ先に飛んで行くのが、海兵隊であります。海兵隊は一般的に「殴り込み部隊」と言われています。この「殴り込み部隊」を大量に輸送するための軍用機がオスプレイです。
アメリカの覇権的な世界戦略のために「危険なオスプレイの配備を我慢しろ」。こんなこと許すわけにはいかないじゃないですか。
9月9日には沖縄で、10万人を超える集会が行われました。沖縄のすべての自治体がオスプレイ反対の決議を上げているだけではなくて、昨日現在で、沖縄を含めて全国100を超える自治体が「オスプレイの配備に反対」、もしくは「慎重に対応すべきだ」という決議を上げました。
この全国の皆さんと連帯をして、「沖縄の普天間基地へのオスプレイの配備反対」、「岩国への分遣隊の配備と全国で行われる予定の低空飛行訓練反対」。この声を立場の違い、政党・政派の違いを超えて、力を合わせて最後まで頑張り抜こうじゃありませんか。ご一緒に頑張りましょう。