2012年9月28日(金)
被災地の減免延長を
介護保険・利用料 紙議員が要求
厚労省・復興庁
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東日本大震災の被災地で介護保険料・利用料の減免が9月末で打ち切られる問題で、日本共産党の紙智子参院議員は、厚労省、復興庁に減免を延長するよう改めて求めました。
被災地での減免は、国が全額国費で実施してきましたが、10月以降、原発事故被災地域以外では国費での減免を打ち切る方針です。
紙氏は、被災自治体からは減免継続の要望が上がっていることを指摘。平野達男復興相も参院社会保障・税特別委員会(7月)で、「自治体の過大な負担とならないよう推移を注意深く見ていく」と紙氏に答弁したことに触れ、「どのように対応するのか」と改めてただしました。
厚労省の担当者は、10月からは介護保険の調整交付金で減免額の8割を支援し、あとの2割は自治体の財政で対応することになると説明。復興庁の担当者は「介護保険の既存のスキームで対応していくが、まずは現状をしっかり注視していく」と述べるにとどめました。
紙氏は、「被災者の収入は減ったままで改善していない。減免がなくなることによる負担増は重い」と厳しく指摘。「被災地に負担とならないよう事前に手を打っていくべきだ」と国費での延長を求めました。