2012年9月28日(金)
強襲上陸訓練に陸自
沖縄の部隊 在沖海兵隊と共同
海岸からの上陸作戦を中心に26日まで米領グアムや自治領テニアンなどで行われた日米共同演習に、在沖縄海兵隊とともに沖縄に駐在する陸上自衛隊が参加していたことが分かりました。沖縄の陸自部隊が海兵隊とともに上陸訓練に参加したのは初めて。今後、沖縄での軍事一体化が急速に進む危険があります。
陸上幕僚監部によれば、参加したのは「島嶼(しょ)防衛」を専門とする西部方面普通科連隊(長崎県佐世保市)に加え、沖縄の第15旅団司令部と第51普通科連隊などの計約40人。海兵隊からは、最精鋭部隊である第31海兵遠征隊(31MEU)の上陸部隊(BLT2/1)が参加していました。
31MEUのニュースによれば、演習の内容は海兵隊のゴムボートに陸自部隊が同乗し、海岸から強襲上陸を行うというもの。演習は海兵隊の強襲揚陸能力などを高めるためであるとした上で、「陸自はBLT2/1に統合された」と述べています。海兵隊の“殴りこみ”能力を向上する演習に、自衛隊が組み込まれていたことを示しています。
また、陸幕は演習の目的として「島嶼防衛」に加え、4月の日米首脳会談で合意した「動的防衛協力の促進」を掲げていました。その具体化として、テニアンへの日米共同の訓練施設の建設が計画されています。
「動的防衛協力」は日米が地球規模で軍事一体化を進めることを狙ったもの。憲法違反の集団的自衛権につながる動きです。