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2012年9月26日(水)

住宅地上空 オスプレイ飛行

岩国 日米合意を踏みにじる

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 21日に試験飛行を開始した米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)の垂直離着陸機MV22オスプレイは日曜日も含め連日飛行を続けました。初日に下関市市街地を飛行したのをはじめ、その後も岩国市や周防大島町の住宅地の上空を飛行するなど日米合同委員会の合意さえ踏みにじっています。

 日米合同委員会の合意では、オスプレイは「移動の際には、可能な限り水上を飛行する」とし、人口密集地域の上空を避けて飛行するとしています。

 「あの住宅の上を飛んで行ったんですよ」と、オスプレイの飛行する音が次々と聞こえてくる岩国市由宇町港の住宅街から同市の銭壺山(540メートル)の方角を住民の男性(74)が指さします。「銭壺山の西の方角から飛んでくる」「自分の家の上空を旋回していった」など、陸地を飛んでいるとの複数の証言がありました。

 合意では、ヘリコプターのように飛ぶ垂直離着陸モードは米軍の施設・区域内のみで行うとなっています。しかし、日本共産党元山口県議・久米慶典氏(56)は23日の監視行動で、基地北側の堤防道路以北の広島湾や今津川河口付近などの上空を垂直離着陸モードで飛行しているのを27回目撃しました。

 岩国基地の南、瀬戸内海に浮かぶ周防大島町では、島上空を飛行するオスプレイがたびたび目撃されています。

 女性は「24日午前10時すぎ、プロペラの回転が肉眼ではっきり見えるぐらい低空で飛んでいるオスプレイを見ました。市街地上空を飛ばないという約束を破って飛行している」と語りました。

 岩国市基地政策課には目撃情報が8件(25日現在)寄せられています。

 30日に抗議の市民集会を開く、瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワークなど5団体の代表は24日、「オスプレイは市民の頭上で試験飛行を繰り返し、日米合同委員会の確認すら反故(ほご)にする飛行を行っている」として、福田良彦岩国市長に対して、オスプレイの一切の飛行禁止を国に求めることを要請しました。

地図

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