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2012年9月23日(日)

武装組織の解散を

リビアで3万人がデモ

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 【カイロ=小泉大介】米領事館襲撃・大使殺害事件が発生(11日)したリビア北東部の主要都市ベンガジで21日、武装組織や民兵組織の解散を求めて約3万人の住民がデモ行進しました。同国における武装勢力の存在は、米大使殺害事件の背景となっただけでなく、今後の国づくりを大きく左右するものでもあり、参加者は政府に早急な対応を求めました。

 米大使殺害事件については、イスラム教を侮辱した映画への反発を装いながら暴力によって国づくりを妨害する武装勢力の存在が取りざたされています。

 ベンガジ中心部で開催されたこの日のデモでは、参加者が「もう武装勢力や民兵はいらない」「ベンガジを守れ」などと口々に叫ぶとともに、スティーブンズ米大使殺害犯の裁判を求めるプラカードも掲げました。

 リビアでは昨年10月、逃亡中のカダフィ大佐が殺害され、40年以上にわたる独裁体制が完全に崩壊しました。北大西洋条約機構(NATO)の軍事支援を受けたこの「政変」の過程では、国中に武器がばらまかれました。それを手にしたカダフィ残党や各部族などの民兵組織がいまも勢力を温存しており、治安上の最大の脅威となっています。

 ロイター通信は、21日のデモに参加した27歳の学生が「民兵組織に加わっているものはすべて、個人として国軍や治安部隊に編入されるべきだ。それなしには新生リビアの成功も繁栄もない」と語ったと伝えました。

 一方、ベンガジでは21日から22日にかけて、住民の一部が主要な民兵組織の根拠地建物に押しかけるなどの事態も発生し、衝突で死者数人、負傷者数十人が出たもようです。

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