2012年9月22日(土)
ニコニコ動画
丸ごと紹介 共産党
視聴者ここに注目
「何か思っている以上にまともだな」「俺も今度は共産党だ」「『赤旗』読んでみたいなぁ」――インターネット動画サイト「ニコニコ動画」で20日、5時間余にわたって生放送された日本共産党の特集番組「まるごと紹介! 一気に見せます共産党!」。8万5000人を超える人が視聴(同日現在)し、総コメント数は約11万に及ぶなど、大きな反響が寄せられました。視聴ユーザーはどこに注目したのか―。
「さすが弱者に優しい政党だ」
「点字『赤旗』はいいね」
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政治ジャーナリストの角谷浩一氏が、穀田恵二国対委員長の案内で編集局を訪問。編集作業中にもマイクが向けられ、「首相官邸前の抗議行動など、原発に反対する人々の声を全国に広げたい」と紙面を見せながら答える記者たち。「赤旗は時たまいい仕事をするよ」「スクープ多いなあ」「大特集を組むのは赤旗だけ」など、会話するように視聴ユーザーのコメントが次々流れます。
途中、番組側が事前取材したビデオ映像で、「しんぶん赤旗」がつくられるまでの一日を放送。「意外と人が多いな」「これがデスクか!」「16面もあるのか」「毎日出すの大変だろうな」「むしろテレビ・ラジオ欄を一番後ろの面にもってきたのは日本で赤旗が最初」…。朝の編集会議からデスク作業、コンピューターでの紙面組み、印刷、発送までを追った映像をみて、次々コメントが寄せられました。編集局各部の紹介映像もありました。
「ぜひ『しんぶん赤旗』をお読みいただきたい」とPRした小木曽陽司編集局長は、「『点字の赤旗』というものもあるんです。月刊です」と手にして紹介。すると、「これはいいね」「さすが弱者に優しい政党だな」「うちの祖母も読めそうだ」のコメントが次々。あわせて、「コンビニで(『赤旗』は)手に入らないのか」「どうしたら買えるの?」「駅売りなら通勤中に読めるのに」といった意見もありました。
都庁にある日本共産党都議団控室からも中継。大山とも子幹事長の司会・進行で、党都議が活動を報告しました。粘り強い放射能測定調査・申し入れで都に除染に踏み出させた取り組みや、都民と力を合わせた「マンガ規制」反対のたたかいには「働いている」「頼りになる」などの共感のコメントが寄せられました。
「尖閣キター!! 重要な問題だ」
「外交、共産党にお任せ」
「おっ、尖閣きたー」「重要なポイントだな」「その通りだ!」。視聴ユーザーのこんなコメントが大量に流れたのが、志位和夫委員長が登場し、尖閣諸島問題について語った場面です。
志位氏は、「外交交渉による尖閣諸島問題の解決を」と題した提言を発表し、日本政府に申し入れたことを紹介。このなかで、歴代日本政府の対応には「領土問題は存在しない」という立場を棒をのんだように繰り返すだけで、中国との外交交渉によって領有の正当性を理をつくして主張する努力を避け続けてきた問題を指摘しました。この間も、「おお、よく調べているな」「官房長官よりよく知っている」などのコメントが次々。
「政府は『領土問題は存在しない』といっているために、首脳間の会談などで正面から主張するうえで自縄自縛になっているんです」と志位氏。聞き手の角谷氏は「志位さん、それすごく面白い。世の中、棒をのんだ硬直化しているようなことをいうのは共産党だと思っているのですから。共産党の方が、わが国のやるべきことをやれといっているんですね」「外交は共産党に任せたらいいじゃないのかな」と。
「まったくだ! 全然(共産党は)違うぞ!」「共産党こそ与党になるべきだ」「よし、共産党を与党にしてみよう」。画面には共感のコメントが流れました。
「既成政党ひとくくり作戦だ」
「維新」報道批判が次々
「消費税や暮らしの問題、どう解決?」「何でも反対って本当?」「他党との協力は?」―。市田忠義書記局長のインタビューではこんな質問が次々。特に反響が多かったのは、「橋下『維新の会』をどうみる」です。
金権腐敗政治がおこり、“お金に清潔な日本共産党の躍進間違いなし”といわれていたときに、受け皿の新党が何度もつくられた―こう歴史を振り返った市田氏。すると、「そう。共産党が躍進しようとすると、反共ビラが配られる」「今でいえば維新の会だな」「共産党が一番うるさいからつぶそうとするんだろうな」などの視聴ユーザーのコメントが大量に流れました。
市田氏は続けて「メディアが今、『維新の会』をヒーローのように天まで持ち上げている。いつもは共産党を除くと言っているのに、こういうときだけ既成政党としていっしょくたでしょ。でも(『維新の会』の)中身をみると、憲法改悪、TPP(環太平洋連携協定)推進。消費税もオッケーです」。角谷氏が「そういう手法だったら、たたかいがいがあるじゃないですか」と述べたのに対し、市田氏は、「維新の会」にひれ伏して、これではたたかえないと民主の看板、自民の看板を投げ捨てて、看板探しをする議員の姿を批判しました。
このやりとりの最中にも、「既成政党でひとくくりにする。これが作戦だな。日本共産党は既成政党だけど、政策の中身が違う」「選挙の争点が消費税、原発、TPPなのに維新は原発以外は既存政党よりだからな」「マスメディアが国民の敵になったんだよ」とのコメントが次々流れました。
番組では、党衆院議員団が党本部に集結。議員一人ひとりが、消費税増税阻止、「原発ゼロ」をめざすたたかい、オスプレイ配備反対などの国会論戦を縦横に語りました。
また小池晃政策委員長が、党の「経済提言」の内容をわかりやすく語るとともに、「党名を変えたほうがのびるのでは」などの質問にも回答。「共産党も若い世代にアピールしてほしい!」「政党名って恥ずかしくなったときに変えるものだよ」などのコメントもありました。
なつかしい映像も
蔵出し「赤旗ニュース」
番組の合間には「蔵出し映像」と題して、日本共産党が作製した過去の「赤旗ニュース映画」が放送されました。
お母さんたちの運動が実って都内で保育所が新設された「保育所つくる母親たち」(1962年)や、各地の公害問題を取り上げた「公害列島日本」(70年)、ロッキード事件を追及した党と国民のたたかいの映像(76年)、「第18回赤旗まつり」(76年)、志位書記局長(当時)の初当選、初質問映像(93年)などです。
また、ニコニコ動画サイトの運営社が今回の番組用に製作した「日本共産党本部の紹介」も放送されました。
番組視聴の感想は―
「良かった」93%
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穀田氏と一緒に番組をすすめた角谷氏は全体を振り返って、「普通の方々は、この(共産党の)人たちが党をつくって、守っているんだとはそう簡単に分かることではありません。新しい発見、出会いがあり、勉強になりました」と感想を語りました。
放送終了後、「今日の番組はいかがでしたか?」と問う視聴者アンケートが行われ、「とても良かった」「まあまあ良かった」を合わせ93.6%にのぼりました。
番組の進行
17:00 オープニング
17:20 「しんぶん赤旗」紹介 編集部内の風景から、編集局長の話、若手記者が語る取材の現場
18:00 党都議団訪問 「意外と身近、若い世代と地方議会での活動」
18:50 党本部ビル紹介
19:05 志位委員長登場 「日本共産党とはどんな政党か―戦前・戦後、そして今」
20:15 市田書記局長登場 「総選挙にどうのぞむか」
20:55 日本共産党衆院議員団集結解散含みの秋の国会にどうのぞむか
21:45 小池政策委員長登場 「まったなし雇用、社会保障、経済再建の道」 ユーザーの質問にも答えます
22:20 エンディング
ネットで視聴できます
同放送の視聴は、「ニコニコ動画」のサイトをご覧ください。また、日本共産党のホームページからも視聴できます(会員登録が必要)。