2012年9月22日(土)
野田首相が代表再選
消費税増税 「誤りない」と強弁
民主党は21日、都内のホテルで臨時党大会を開き、任期満了にともなう代表選挙の投開票をおこなった結果、野田佳彦首相が他の3候補に大差をつけて再選されました。(開票結果別項)
野田首相は投票直前の候補者演説で、民自公3党合意による消費税増税の強行について「この方向性に誤りはないと確信している」と強弁。党内の圧倒的多数の支持による再選は、公約違反の消費税増税・社会保障改悪の推進、原発再稼働強行や米軍用機オスプレイ配備の容認など野田政権の数多くの悪政を事実上追認したものです。
再選直後のあいさつで野田首相は、ニューヨークで開かれる国連総会への出席前に党の主要人事を行うとし、大会後の記者会見でも人事の協議のために21日中にも輿石東幹事長と会談すると述べました。また会見では、「内閣をより機能強化を図る意味で、(閣僚の)交代はありうる」と発言。国連総会から帰国後の内閣改造の可能性に言及しました。
会見で野田氏は「衆参(両院の)選挙がそんなに遠くない将来に間違いなくある」として、とくに選挙対策に力をいれていく考えを表明。その前に、衆院小選挙区の「0増5減」を「最優先」で実現するのに加え、「(比例)定数削減、これはやらなければいけない」と述べました。
投票直前の演説では、対立候補の赤松広隆元農水相や鹿野道彦前農水相が2030年代の「原発稼働ゼロ」の閣議決定見送りを批判したほか、原口一博元総務相がマニフェスト(政権公約)違反の消費税増税や政府の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加方針を批判しましたが、野田氏優位の大勢を崩すことはできませんでした。
代表選の結果
民主党代表選投票結果は次のとおりです(党所属国会議員による投票と党員・サポーターの投票などを合わせたポイント制)。
野田佳彦首相 818ポイント
原口一博元総務相 154ポイント
赤松広隆元農水相 123ポイント
鹿野道彦前林水相 113ポイント