2012年9月20日(木)
長野・小布施町 米軍機旋回
あまりに低空 怖い
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農業と観光の静かな街並みの長野県小布施(おぶせ)町が一瞬、超低空で旋回し迫ってくる軍用機によって「恐怖」に包まれました。
軍用輸送機とみられる2機が小布施町上空に突然あらわれ、超低空飛行で旋回したのは8月27日午後6時頃。北関東防衛局は、長野県の照会に、米軍側が小布施町上空を飛行したと回答しました。
地元の住民は「小布施町での低空飛行訓練の目撃は初めて」といいます。
同町の60代の女性は同日夕刻、車の運転中に自分の方に向かってくる機体を目撃。「落ちてくるのかと思うくらい低く飛んでいた。怖かった」と話しました。女性の証言によると、軍用機は町の南側から北側へ通り抜け、再び西側から東方面に飛び去っていったといいます。農家の女性(53)は農作業中に目撃。「南から真上を通った。あまりにも低空だったのでびっくりした」と話しました。
ガソリンスタンドの職員は2機の灰色の機体が4〜5分間に2回、間近の上空を通り過ぎたと証言しました。
低空飛行を目撃した住民の一人は「これがオスプレイだったら恐ろしい」と話します。
低空飛行があった直後、日本共産党の小林正子町議が議会で取り上げ、米軍のオスプレイの配備・飛行訓練について町の姿勢をただしました。
市村良三町長は「安全性がないオスプレイは配備そのものに問題がある。オスプレイは安全性の懸念が払しょくされない限り、国内での訓練飛行は行わないようにきちんと申し上げておきたい」と答えました。 (大星史路)